ネクストジャーニー 世界一周と自転車

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ベトナム自転車旅まとめ

■地図

・期間:2019/4/17から2019/6/13
・日数:57日
・距離:2499 km
■ビザ・出入国審査
 中国-ベトナム:問題なし。中国側の両替商は少ないのでベトナム側で両替するのが良い。
 ベトナム-カンボジア:問題あり。出国時に賄賂要求あり。
■言語
 ベトナム語

 基本的に田舎では英語は通じずベトナム語のみとなる。ベトナムでは物の値段が基本的に表示されていないので「いくら?」と言ったフレーズは覚えておいた方が良い。

 スマホアプリである指差し会話帳も役に立った。
■通貨
 ベトナムドン
■宗教
 仏教、キリスト教道教など

 仏教寺院が多い、次いでキリスト教会。フランス統治の影響がありキリスト教会はアジア圏では多いと思う。
■単位
 SI単位系。これは日本と変わらない。
■気候
 北部は暑い、中部はとても暑い、南部は暑いが曇りの日が多い。

 高温多湿の環境は非常に厳しかった。辛さだけで言えばデスバレー以上に辛かった。多湿の環境では汗をかいても蒸発せず、体温は高いまま水分だけ消費する状況になるため。一度熱中症か食中毒かわからないが頭痛と吐き気が治まらず2日程休養を余儀なくされた。
■治安・人柄
 治安は良いと思う。晩飯は日没後、つまり夜間に外出して取るとこが多かったけど怖いと思ったことはなかった。
 観光地のナイトマーケット等ではスリに注意するようガイドブックで警告がなされているが、これは日本でも同様だと思う。
 ベトナム人は中国人と違いフレンドリーな人が多い。これはラテン系のウザイノリではなく話しやすい人が多いという意味だ。
 こちらがベトナム語が分からんくてもジェスチャーで何とか対応してくれようとする。中国の人は割と言葉が喋れないと門前払いされるのでこの点は本当にありがたい。 
■物価・食事・水・衛生面
 物価は日本の半分かそれ以下。中国よりも更に物価が安くなったと感じる。
 例えば食事に関しては一食で2万ドン(100円)から3万ドン。330mlの飲み物カンは1万ドン。水1.5L1万ドン。
 北部と南部で物価が変わってくる。北部の方が食事の値段が高く、南部の方が安い。
 ヌクミアと呼ばれるさとうきびジュースは北部では1万ドンが相場だが、南部では5千ドンが相場だった。この理由としてはメコンデルタ擁する南部の方が穀物生産値として規模が大きく、北部はそれらの輸送費が価格に上乗せされているからだと現地人から聞いた。

 基本的にぼったっくてくると思った方が良い。相場の1.5倍までは我慢したが2倍以上を言ってくる奴らには抗議した。ただし、観光地や都市部では相場そのものが変わってくる(観光地なら2倍は当たり前)ので我慢した。まぁ言っても50円とか100円とかの違いなのだけど、現地ではその金があれば水1.5Lペットボトルが買えたりするので馬鹿にはできない。しかし後半では言い争いに疲れてどうでもよくなってしまったけど。

 COMと呼ばれる定食は店先に展示されているおかずを選んで盛り合わせのご飯と食べる料理である。通常これらにはスープと醤油の様なタレ、セルフサービスのお茶とセットになっているが、ない場合もあるのでその時ははずれである。

 ベトナム料理名は規則性があり、料理名-具材名と言った形になっている。なのでCOM GAはチキンライス(GAが鶏肉の意味)。Pho BOは牛肉フォー(BOが牛肉の意味)と言ったように具材を選べるようになっている。

 飲料水はベトナムからはすべて購入することにした。値段が安いというのもあるし、ベトナム戦争によって一度インフラが破壊されている為、水道水が安全がどうか不明な為。ただ、定食屋でセルフで飲めるお茶は、最初すら警戒していたが途中からがぶ飲みするようになった。携行する水は日中の気温上昇により温くなっており美味しくないのに対して定食屋で飲めるお茶は氷で冷たくなっており、あれにはあらがえない。

 定食屋、特に米料理は朝の時間帯は営業していない。朝やっているのはPhoやBunの麺類のみ。また2時過ぎといったお昼時を過ぎると定食屋は営業終了してしまうので食料補給には注意が必要だ。
 麺屋は大体いつの時間でも食べれることが多いが、ヘルシー過ぎてすぐに腹が減ってしまうのが難点。朝には食べやすくて良いのだけども。

 ベトナムでは生野菜が料理に付属することが多い。特に面料理。香草なので薬味としての役割なのかなと思う。また、カボスみたいな柑橘の半切りみたいのをPhoに入れるのがベトナム流。ビタミンをとれるように考えられていて素晴らしい。ただ、生野菜は洗浄が中途半端な場合が多く、寄生虫のリスクは常にある。

 衛生面は中国より悪い。コップは使い回しだし食器は井戸水で軽く洗い流しただけと言った店も多い。お粥に小蟻の死骸が入っているのは当たり前だしスープにコバエが浮いていてももはや当たり前すぎて何も思わなくなった。不潔だなあと思っていたのだけれど、ベトナム人が食べる前にティッシュで箸やスプーンを拭いているのを見て現地人でも不潔だと思っているのが分かりびっくりした。

 夏暑いベトナムでは水分補給が重要になってくるが、水自体の携行は最低限で良い。何故なら国道沿いにカフェやジュース売りの出店が沢山あり、補給が容易な為。

■宿泊地
 ベトナムでは野宿無し。すべて宿に泊まった。理由としては外は蒸し暑くてそんな中で野宿なんてしたくないと言ったのが本音。宿代はドミで10万ドン(約500円)前後。個室で13万から25万といったところ。NHA NGHIというのが日本で言う民宿にあたるのでそこで交渉をして泊まっていた。後半に気づいたのだが、扇風機のみの部屋を指定すると10万ドン台で泊まれるということが分かった。大体エアコンのついたそこそこの部屋を紹介されるので中盤まではエアコンのついた普通の部屋に泊まっていたが、後半から扇風機のみと初めから指定すれば通常の半分程度で泊まれるとわかったので途中からは扇風機のみの部屋を探していた。

 ホテルとは民宿は単語が違う。民宿はNHA NGHI、ホテルはKHACH SANである。

KHACH SANの方が建物の外観がしっかりしていて、NHA NGHIよりも高かった印象がある。

 ちなみに現地に住んでる日本人に聞いたらNHA NGHIはラブホだよと言われた。

 宿によっては水のペットボトル2本が無料でついてくるので安心して飲んでよい。(中国では有料が多かった)

 ベトナム宿の変わっているところとして注意しなければならないのはパスポート預かり式の宿が多いこと。料金は後払いでチェックインの際にパスポートを宿に預ける。チェックアウトの際に料金を支払い、パスポートを返してもらうのが一般的。ただしバックパッカー宿ではパスポートを預けるか、前払いにしてパスポートを預けないかは選択できる場合が多い。田舎町にある宿では大抵パスポートを預けるように言われるので、最初はかなり抵抗があったが途中からは慣れた。気を付けなくてはならないのは偶にパスポートを返し忘れる宿があるので、必ずチェックアウトの際にはパスポートがあるか確認すること。2回程パスポートを返し忘れられたことがあり、出発後直ぐに気づいて事なきをえた。

 NHA NGHIは1階が受付兼駐輪場になっていることが多い、その為1階に自転車を留めて2階に宿泊するパターンも多かった。この場合自転車を部屋に入れられないので不安なのだが案外セキュリティ的には大丈夫なのか盗難されることはなかった。

・探し方:大抵は看板が道路上にでているので、それを見て宿を決めていた。経験としては国道から少し離れた場所にある宿が安い。国道に面している宿は高い傾向にある。
NHA NGHIは1階が受付で部屋は2階以上にあるタイプが多かった。NHA TROも宿の一種だが余り見かけない。モーテルタイプというか1階に部屋がずらりと並んでいて、自転車毎入れることも多かった。英語で書かれている事は観光地以外ほとんどない。その為「NHA NGHI」の単語を知らないと宿探しは苦労するだろう。

WIFI・電源
 泊まったすべての宿にWIFIがあった。当然電源もある。中国と同じでコンセントの変換プラグは不要。
■道路・交通マナー
 2019年現在国道1号線はすべて舗装されており走りやすかった。国道沿いには個人商店が数キロおきに存在しており、水分補給には事欠かない。逆に国道から一本離れると補給は難しくなる。マナーは悪い。クラクション、逆走当たり前。特に都市部ではバイクが多く、いつもひやひやしていた。ベトナムでは車に高い税金が課せられている為、バイクの所持率が高い。そしてHONDAと言えばバイクの代名詞になっている。バイクの多さはHONDA、YAMAHA、SUZUKIの順。基本的にはHONDAかYAMAHA

 定期的に料金所が存在する。ただし、対象は車のみなので2輪車は横から素通り可能。

 道路上で検問も定期的に見かけた。対象はトラックなどの積荷がある車が多い。あとベトナムではバイクのノーヘルは違反になるのでノーヘルで捕まっているバイクを何台か見た。
自転車店
 中都市であれば1軒程度は自転車店が探せばあるので、簡単な修理なら可能だと思う。高度なメンテナンスならハノイホーチミン市でやるしかないだろう。
■トラブル

 ベトナム中部でPhoを食べていたら店主がホモで襲われかけた。

 後輪シャフトが折れた。

 出国時に賄賂を要求された。断ったら地元民用の通路に並ばされて20分近く待たされた。