ネクストジャーニー 世界一周と自転車

世界一周の情報を書き残す為のブログ

【北米29日目 】レイクミード→ラスベガス近郊

2018/6/4

走行時間:4:59:54
走行距離:58.78 [km]
平均時速:11.7 [km/h]
積算距離:12193.45 [km]

 

この日は日記をちゃんと書いていたので大分文章がある。

 

いつもより早起きして6:00に起床。といっても日の出から30分以上経ってますが。
アランはテントの中でガサガサしてたので一応起きていた模様。
外はもう眩しいくらいに明るく、フライシートを外していてもテントの中が暑くなってくる。
テントの張った場所は平地から遮蔽されいているが、高台からは見える位置にある為、さっさとテントの撤収に取り掛かる。
それと同時にアレンも行動を開始する。多分僕を待っていてくれたのだろう。

僕のテントの横には使えなかった釣り竿が2本無造作に転がっていてなんとも無念な気持ちになる。釣りという行為はしてみたかったな。食べたくはないのだけれど。釣りとか狩りとか大好きなくせに、テントを張るときには無茶苦茶心配性な彼。面白いやつだ。それぞれ無言でひたすら撤収作業をする。1時間程で片づけを終える。彼が今日の予定は?と聞いてくるので、うーん。とはぐらかす。彼は続けて言う、ラスベガスで一番有名なのはストリップという場所なんだ。湖の道路を進んで、ウォルマートに寄りそこからストリップに行こう。それで、そこから西に向かえば野宿場所もあるさと。今日のルートを説明してくれるアラン。とてももうペアランを解消して別れようと言えない。今日の野宿場所について話すということは昨日送っていたWSの返信は来ていないのだろうなと思う。

彼にトイレットペーパー持ってる?と言われ余分に持っていたトイレットペーパーを彼に渡す。大便だな。

テントを撤収してからテントのある場所まで移動する。
前日十分に食事がとれなかったから筋肉が悲鳴を上げている。ゆるやかな登りさえ走る気にならない。自転車を押して歩く。アランからどうして歩いているんだい?と質問されたが、どう英語で答えるのが正解か分からなかったので、歩くのが好きなんだよと答えてやる。

テーブルのある場所までたどり着き、食事にする。食パンの残りは4切れしかなく。具材はホカホカのハムとぼろぼろとしたスライスチーズ。食欲は湧かないけど腹は減っていて、食材は底をつきかけている。飲み物はぬるい水しかない。
アランはトイレに行ったと思ったら、使った分のトイレットペーパーを僕に持ってきてくれた。こういう律儀な奴なんだな。

アランがDATESという乾燥フルーツや乾燥ココナッツの粉末を僕にくれる。もう、いいんだ。もう十分なんだ。ごめんよ。と心の中で思う。
彼はママに電話すると言って電話をかけ始める。彼のお母さんと話しをしていて、僕を紹介してくる。彼のママさんと会話をするのだけど、やはりさっぱり英語が理解できない。返答するところで返答できない自分が本当にもどかしい。ごめんなさい。
この会話が成り立っていない微妙な空気がほんと嫌いなんだ。電話は終わる。

もう出発だという段になってようやく、切り出す。もうここで別れないか?と。
意外にも彼は少し喜んだ顔をした。そうか、といった感じで右手をグ―にしてお互いくっつける。

お互いに楽しかったと言い合って、別々の道を走り出す。僕は彼に本当に感謝していると言った。彼も喜んでいたと思う。
最後に、またね!多分次はヨセミテで!でと言って彼と別れた。

多分アランと一緒に行った方が良かったかなと思うパターンだ。
でもアランといたら、彼の旅になってしまう。僕の旅ではなくなってしまう。それは嫌だ。

そこからは延々と登り。一人になった解放感はあるけれど、それよりも別れを切り出したことによる罪悪感の方が僕には重く圧し掛かっていた。
ずっと手で押して歩く。これはひとりだからこそできる行為。

ガソスタで炭酸飲料を買い、疲れた体をリフレッシュ。
気温はどんどんと上がり、汗がだらだらと出る。

自転車道を使い、坂を登り切りやっとのことで下りゾーンへ。途中ジョギングをしている人を2人程見かけるが、ほんと自殺行為だと思う。人のこと言えませんが。

レール沿いのトレイルを通りREIを目指す。
途中の休憩所で休んでいたら気絶するようにひと眠りしてしまった。強制シエスタ

暑さで脳がやられそう。昔NHKのドキュメンタリーでペリュリュー島の戦いで気温40度を超える中での戦闘があったことを思い出す。これは辛い。
時折ドライヤの熱風みたいのが体を包む。突き刺すような日差しとサウナにいるような熱風。6月の気温とは思えない。
正午には太陽が真上にやってきて、影を真下に作り出す。手の甲を突き刺すように太陽が焼いていく。
薄いウインドブレーカーに汗が染みだし、こふきいもの様に汗が干上がり塩が乾いた後に残る。首筋を掻けば、古い皮膚がぼろぼろと剥がれ爪に残る。

マックで昼飯にする。端末でオーダーできる方式だったので、好きに頼める。チーズバーガー2個とサラダとポテトMとコークL(1ドル)。
受け取り待ち用の番号を入力し、レシートをもって、うろうろ。店員が何か話しかけてくるが英語が理解できず。カップのサイズは?と言われたのでラージと答えるとカウンターにあったLカップを渡してくれた。後はソフトドリンクサーバーで好きな飲みものを好きなだけ飲める。コンセントは沢山あったのだが面倒で使わなかった。店内をうろつき問題ないかと?何度も聞いてくるうざい店員。アメリカ人はやたらと他人に会話を試みる傾向にある。
体調は変わらず良くない。と言っても頭痛はなくて鼻詰まりと咳である。咳は突発的に出てくるので抑えられない。

REIでマットを購入。45ドルと表示。買ったら税込みで50ドル弱。高い。どうしてエアマットは税金の高い地域で壊れたんだ!ぷんぷん。

ウォルマートで食材を購入。バナナ、食パン、ハム、ポテチ、ジュース、粉末飲料。ついでにスニッカーズ
トイレの前の掲示板に尋ね人の顔写真がずらりとならんでいる。事件なのか事故なのか。日常の中にはこういった危険が潜んでいるんだと再確認する。それでも野宿はやめれないのだけれど。
再度マックで宿の予約。LAの宿で出会った日本人のMさんと連絡を取りながら予約をする。
東外れの野宿予定地に移動して、完全に死角を作れる茂みの中にテントを張り終了。

 

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エアマット以外の選択肢はこれ以外ない。

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アメリカで売られているものでも日本語が併記されている。

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Walmartのトイレ。水の補給も出来るので重宝する。さりげなく行方不明者のリストが張り出されていて、何気ない日常でも裏では様々なことが起きているのだろうなと考えさせられる。

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レジの風景

 

 

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 恐らく遊水地であろう場所で野宿。これも天気予報を確認してから決めた。多分大雨が降ると水没しそうである。