■基本情報
アラスカにある北米最高峰の山、デナリ(旧マッキンリー)(標高6,190m)を含む国立公園。
■地図
■入場料
10ドル。キャンプ場予約の際に自動的に加算される。その他WEB予約でも予め入場料が加算された料金が請求される模様。既に入場料を払っている場合は返金できるとWEBには書いてある。(多分Visitor Centerで可能だろう)
現地で入場券を提示することを求められることは一切なかったし、自分の場合そもそも貰ってない。(キャンプ場の予約書が入場券の代わりになるのだろう。)
ヨセミテやグランキャニオンの様に入場ゲートがあるわけではないので、日帰りで楽しむ分には入場料を払わなくてもなんとかなると思う。
■宿
・キャンプ場
・予約
Riley Creekキャンプ場の売店(McKinley Mercantile)ですべてのキャンプサイトを予約可能。Wilderness Access Centerでも可能だが1泊しか予約できない制限あり。
・手順
1.キャンプ場代を現金またはクレジットカードで支払い。
2.A4サイズのキャンプ場名とサイト内の場所が記載された紙を受け取る。
3.キャンプ場のサイトの前にある木の棒に受け取った紙を掲示する。
チェックアウトは11時AM。キャンプ場にはフードロッカーが設置されているので食料品はそこに保管することができる。
※もし予約が取れないようであれば、バックカントリーパーミットを取得するのも手だろう(無料らしい)。自分は利用しなかったが、公園内の区分けされたエリアを選択して、そのエリアでキャンプするというものらしい。熊対策の携行フードロッカーも貸し出している。Visitor Center内のブースにて手続き要。
■シャワーと洗濯
Riley Creekキャンプ場売店の傍に併設されている。
・シャワー
4.5ドル。硬貨ではなくトークンが必要。恐らく売店で購入するものと思われる。
・洗濯
洗濯機2ドル。乾燥機2ドル。硬貨が必要。
■バス
デナリ国立公園内はマイカーの通行が原則として禁止されている。その為、主な移動手段としてバスが利用されている。無料のシャトルバスと有料のシャトルバスが存在する。
・無料バス
近距離の移動には無料のシャトルバスが運行している。
自分はSavage Riverまでは無料のシャトルバスを利用した。2台まで自転車を運ぶことも可能。ただし、パニアバッグを置く格納スペースはないので座席にしまう必要あり。自分の時は利用客が少なかったので2人かけの椅子をバッグで占領して運んだ。
(キャンパーバス(有料)では十分な荷物スペースがあるらしいので、一挙に遠くへ移動する場合はキャンパーバスの利用が良いだろう。)
・有料バス
大きくツアーバスと路線バスの2種類がある。
肌色はツアーバス。緑色は路線バス。その他にキャンパーバスがありキャンプ場予約者またはバックカントリーパーミット取得者専用バス。路線バスとキャンパーバスには自転車を2台搭載可能 (先着順、予約可)。
・予約
無料バスは予約不要。有料バスは予約が必要。
バスの予約はWilderness Access Centerで行う。液晶の掲示板に各バスの空き状況が掲示されていて希望のバスをカウンターで予約してチケットを購入する。バスの運転手から直接購入する方法は可能かどうか不明。多分不可だと思われる。なので事前にチケットを購入する必要がある。
路線バスの本数は多く、チケットも何時何分の便となっているわけではない。当日決められた時間帯のバスに空きがあれば乗れるといった感じなのかな。この辺は実際に乗っていないのでなんとも言えない。
・バス停
基本的にWilderness Access Centerの近辺でバスは発着している。ここから移動するのが良い。
■道路
Savage Riverから先は未舗装路。だがかなり踏み固められているので自転車走行に支障はない。
Savage Riveにてゲートがあるが、無料のシャトルバスで行けばゲートを超えた場所で停まるのでキャンプ場の予約書は必要ない。
バスの粉塵には注意。
Igloo Creekキャンプ場から先は道が狭くなるので注意。あと野生動物エリアに入るのでベアスプレーを素早く取り出せる場所に用意しておくこと。
■補給
・食料
食料品はRiley Creekキャンプ場売店にて購入可能。ただし、かなり高いので事前に安売りスーパーで準備するのが望ましい。品数も少ない。自分はその中で最も安いラーメンを好んで食べていた。1袋1ドル。
・水
公園奥地ではTeklanika Riverキャンプ場とWonder Lakeキャンプ場にて入手可能。
水道設備の無いキャンプ場では基本的に川の水を使うことになる。
予約の際に受付の人からフィルターを使って水を綺麗にしろと言われたが、みんな煮沸する方式で飲み水を作っていた。
自分は予め必要な水2日で6リットルを持って行ったが、Teklanika Riverキャンプ場で入手できるので頑張って持っていく必要はなかった。
■ロッカー
Wilderness Access Centerの前にロッカーあり。25セント硬貨2枚が必要。
一応1日辺りの値段。が自分は2日連続で使ったが、特に何も言われなかった。
■気温
7月でも寒い。自分が行ったときは曇っていたので気温は上がらず、13℃とかそんな気温。朝はもっと寒い。防寒着は必須だろう。手袋もあればもっと良い。
■WIFIと電源
・WIFI
Visitor Center、Wilderness Access Center、Riley Creekキャンプ場売店で使用可能。フリーWi-Fi。
・電源
Visitor CenterとWilderness Access Centerには室内にコンセントあり。
Visitor Centerには長椅子があり、そこで充電しながら待つことはできる。ただし室内での飲食は不可。
Wilderness Access Centerにはコンセントはあるが椅子はないので地べたに座って充電する必要あり。
Riley Creek キャンプ場売店外のテラスでコンセントとテーブルベンチが使用できる。ただし競争率は高め。
■携帯の電波
Savage Riverから先は圏外となる。
■その他
高低差を示したマップが公式でダウンロード可能。
公園内にある郵便局の後ろは集合ポストになっているので野宿には使えない。
公園内での移動中の休憩にはキャンプ場が便利。
Visitor Centerの横にレストランがあるが、一般食料品は余り扱っていない。
食料品の入手は公園を出て3k先の村で買うか、Riley Creek キャンプ場の売店しかない。そしてどちらも高い。
Igloo CreekからWonder Lakeまでキャンプ場はないので一日でたどり着けない場合はバスを利用するか、バックカントリーパーミットを取得するべきだろう。
奥地に行くかどうかの判断にはライブカメラを閲覧すると良い。
■プランニング案
1.とにかくお金をかけずに見て回りたい場合。
当日朝早く行って、Savage River行きの無料シャトルバスに乗って復路は自転車で戻ってくるプラン。これなら日帰りで楽しめるし、そこから公園を離れて野宿すればお金はかからない。
2.バスを使って楽に主要観光地を手軽に見て回る場合。
Riley Creek キャンプ場に2泊して2日目に路線バスを使ってEielsonまたはWonder Lakeに行って帰ってくるプラン。バス代はかかるが、滞在日数短く主要観光地を回れるので、自転車にこだわりがなければこちらのプランが良いだろうと思う。
3.自転車で全部周る場合
初日はRiley Creek キャンプ場の売店にて行き帰りすべてのキャンプ場を予約。自転車で往復するプラン。
予約が取れない場合はバックカントリーパーミットを取得していくのが良いだろう。Visitor Centerを出発すると食品の補給が出来ないので、必要な行程分の食料を準備すること。
■感想
とにかく広い。1か所のキャンプ場を拠点に歩き周るというだけでは見きれない。
公共交通機関を使うか、時間をかけて自分の足で行くかの2択になる。
いずれにせよある程度何処を周るかを決めておかないと満足して見て回るのは難しいと感じた。