ネクストジャーニー 世界一周と自転車

世界一周の情報を書き残す為のブログ

黄山攻略法

■基本情報

 中国にある世界遺産の山。北側と南側でそれぞれ登山道があるが、ここでは一般的な南側について書く。

 南側の登山口は2か所ある。慈光寺の登山口が古くからの登山道で云谷寺の登山口は比較的最近の登山道。後者の方の登山道の方が傾斜が緩やかで楽。ただ、前者の登山道の方が景色が良いので、個人的には体力があれば前者の登山道をお勧めする。それぞれケーブルカーが通っているのでショートカットしたい人はケーブルカーで山頂近くまで行くことが可能。ただ今回は使用しなかったので料金は不明。

 オススメは慈光寺から自力で登山して下山は云谷寺のケーブルカーとバスを使う方法。云谷寺の登山道は景色が良くないので、そこに時間をかけるのであれば、西海地区などのルートを通った方が良さそう。

f:id:matatabi88:20200713213011j:plain
■地図

 
■道路

 登山道は十分整備されており、問題なし。
■入場料

 3月下旬の入山料は190元だった。1日限り有効。だたし、出場チェックはないので一度入場してしまえば出るのはいつでも良いようだ。翌日も登りたいと言った場合は再度入山料を払う必要がある。
■宿
・キャンプ場:山頂のホテル付近でキャンプが有料で可能。今回は麓のユースホステル(YH)に宿泊したので料金は不明。下調べではテント泊にしては高額だった。

ユースホステル:麓にYH有り。ここは外国人が多く、スタッフも英語が使用できた。
■補給
・食料:登山道の途中で何店か売店があったので、軽食ならば持参しなくても山中で購入可能。ただ値段は高いので持参した方が無難。山頂では自販機もあったがQRコード決済のみだった。
・水:同上。
WIFI:山中には無かったと思う。宿で使用できる。
・電源:同上。
■バス

 麓から登山口まで片道19元。今回は宿から登山口まで行きはバスを使用。詳細はユースホステルのスタッフから聞いた。

中国自転車旅まとめ

■地図

・期間

 2019年3月3日~2019年4月18日
・日数

 47日 (香港、マカオ含む日数)
・距離

 2,205 [km]
■ビザ・出入国審査

 1ヶ月観光ビザを取得。最初の入国審査では取得したビザを使用するかどうかのみ質問されただけであっさりとしていた。出国審査もX線検査はあるが、特に質問もなくあっさりしていた。
■言語

 中国語(普通語、広東語)

 基本的には普通語と呼ばれる北京語が話されているが、南部では広東語を話す人もかなりいる。といっても聞き分けられるほど中国語を習得できなかったので何となく普通語のアクセントとは違うから広東語かなと言った認識でしかない。南部の子供たちは普通語を話していたので、恐らく世代が進むと広東語は消えていくのかもしれない。

 英語は全くと言って良いほど通じない。国際ユースホステルでさえも英語は通じない場合が多かった。どれほど通じないかというと英語のThisとかCheck outとかそう言った基本中の基本レベルの単語が通じないので、ほとほと困った。若年層では日本と同じように中学高校で英語を勉強するようだが、実際に英語を使う機会はないらしく、英語で喋るのを嫌がる人が多かった。

 というわけで、片言の英語も通じず、かと言って中国語も発音が悪いのかフレーズを言っても伝わらないことが多く、仕方なく筆談をメインにコミュニケーションをしていた。と言っても相手が書いた文字は乱雑でほとんど読めなかったけど。筆談以外ではスマホの翻訳でやり取りをすることが多かったが、中国語から日本語の機械翻訳はかなり精度が悪く、英語に翻訳してもらった方が理解できる場合が多かった。

 筆談用にメモ用紙を途中で購入したが、これが中国では非常に役に立った。
■通貨

 人民元(本土)、香港ドル(香港)、パカタ(マカオ

 基本的に人民元を使うことになる。香港やマカオでは行政区が違うのでそれぞれ独自通貨を使用する。マカオでは香港ドルが使用可能だが、パカタは香港では使えない模様。香港マカオでは両替所が沢山あるので困ることはない。人民元は100元(約1700円)が最高額紙幣になるので10元や20元と言った少額紙幣が使用に便利である。

 通貨の入手は基本的に現地のATMを使用した。中国銀行が最も有名な銀行で使い勝手が良かった。引き出し手数料は人民元を引き出す際には特に表示されなかったのでかかってないと思う。香港ではATM利用時に手数料の表示が出た。いくらだったがは覚えていない。
■宗教

 土着信仰、儒教道教、仏教、キリスト教

 道中数多くの”廟”を目にした。これが儒教なのか道教なのか、それとも土着信仰なのか分からなかった。仏教寺院もちらほらと目にした。キリスト教会はかつての租界地域や香港、マカオで目にしたが、本土地域の田舎では全く目にすることはなかった。

 廟には蚊取線香のような大きく長い線香がいくつもぶら下がっているを目にした。
■単位

 SI単位系準拠(メートル、リットル、グラム)。食べ物に関してもSI単位なのでカロリーではなくジュールが使われている。
■気候

 中部は日本の気候とそこまで違いはないと感じた。南部は熱帯性の気候で気温と湿度が高くむしむしして不快になることが多かった。
■治安・人柄

 治安は良いと感じた。やたらと監視カメラ設置されていたり、日に2回は公安(警察)の車の巡回を目にしていたので監視が強い分、抑止効果になっているのかもしれない。

 人柄は南部の方が良い。中部の人はつっけんどんな人が多い感触。中部の人間はやたらと地面に痰を吐くので汚いなぁと思うことが多々あった。あと、地域によらず、みんなゴミを道端に平然と捨てる。食堂ではティッシュを床にポイ。串も道端にポイ。道路はゴミ箱だと本気で思ってるとだろうなと感じる。まぁ、清掃員が沢山いるので汚くしても掃除とセットなのは、ある意味なんというか、サイクルが回っているなぁと思う。

 基本的にぼられることはないのが良い。

■物価・食事・水・衛生面

 物価は安い。一食200~300円程度で腹いっぱいになれる。食事はラーメン屋や小籠包屋、快餐と呼ばれるファストフードまで色々あり、おすすめは快餐店。大盛りのご飯に好きなおかずを選んで食べることができる。

 水に関しては水道水を煮沸して飲料水としていた。宿には大抵電気ポットがおいてあり、それで煮沸していた。水を買っている人も多いみたいで普通に水のボトルがどこでも売られているが、自分は煮沸した水道水を飲料していた。

 衛生面は日本と比べれば良くないが、基本的に中華料理は加熱してあるし、箸を使うので極端に悪いというわけではない。
■宿泊地

 野宿は1回のみ。あとはすべて宿に宿泊をした。理由としては中国は人が多く、野宿適地がほぼ無いためなのと、宿泊費が割安(2千円以下)なため、宿をメインで利用した。と言っても宿探しは大変で、下調べしないと宿泊拒否されることがあり、事前にネットで情報収集をして、安い値段で外国人でも泊まれそうな宿を決めてから出発していた。
・探し方:百度地図で目的地周辺の宿を選択し、料金を確認。予約なしで現地に行き現金で払い。去哪儿というサイトでは外国人が泊まれるかどうか調べることができる。接待外さい。
WIFI・電源

 安宿でもほぼWIFIを完備している。しかし、一部宿では電話番号による認証が必要がである場合がある。インターネットは規制されており、Google関連は閲覧不可。VPNも上海では全く接続できなかった。他の省に行くと繋ぐことができたので、地域によって規制の格差がある模様。
■道路・交通マナー

 中国本土は右側通行。香港マカオは左側通行となっている。運転マナーは悪い。都市部では電動バイクが普及しており、これが無音なので後ろから来られると結構びっくりする。自動車よりもバイクの方がマナーが悪く、信号無視や逆走、むちゃな割込みなど驚かされることが多かった。また車やバイク共通して、本線に合流する際に一時停止をして左右確認をすることが皆無なので、結構ひやひやさせられた。ブレーキなしで突っ込んでくるんだもん。

 都市部になると道路は広くなり、自転車レーンも併設されている場合が多い。が、自転車レーンに車が駐車していたり、逆走してくる車がいたり、果てはタイヤ交換まで始める道を塞いでしまったりと、一筋縄ではいかないのが中国。

 追い抜き時にクラクションを鳴らすのが彼らの文化らしく、クラクションは頻繁に聞く。路線バスはクラクションを鳴らす傾向が特に強く、「ぷっぷ」と鳴らしてくる。まぁアジアではクラクションが普通なので、暫くすると慣れるし、別に不快に感じることはなかった。

 省境や市境に公安の検査ゲートが設置されていることが多い。基本的に2輪車は素通りできる。

 国道を使っていてもたまに料金所がある。だが2輪車は対象外の様で、みな設置されている脇道を使い通り抜けていた。
自転車店

 あまり見なかった。よく見かけるのはバイク修理店であり、これはどこにでもある。自転車店は大都市以外では期待できず、なんかあったらバイク修理店に持ち込むのも手かもしれない。
■その他

 QRコードによる電子マネーでの支払いが普及している。中部では9割の人が電子決済をしていた。現金による支払いは極少数なので肩身の狭い思いをした。南部に行くと電子マネーはそれほど普及していない(5割といったところか)ので、割と堂々と現金支払いできた。
■感想

 国土が広いのでやはり1ヶ月ちょいでは見きれないなぁというのが感想。海沿いの道は予想通り観光名所もなく飽きやすかったかな。

 

【2019年】中国観光ビザ取得メモ

■中国ビザについて

 今回は30日の観光ビザを東京で申請した。このビザは入国日から30日間滞在が可能で取得から3ヶ月以内に入国すればよい。昔は90日の観光ビザも取得できたようだが近年では90日ビザの取得は難しいらしい。中国ビザの概要は以下のサイトを参考にさせていただいた。

visa-navi.net■ビザ申請場所

 東京の中国ビザ申請センターにて申請を行った。最寄り駅は神谷町。駅から徒歩数分でセンターの入るビルに到着する。

ビザセンター内部について以下のサイトを参考にさせていただいた。

graveyard-life.hatenablog.com■必要書類

 1. 現行パスポート

 2. 現行パスポートのコピー(ビザセンター内のコピー機でコピー可)

 3. 旧パスポート(あれば)

 4. 旧パスポートのコピー(あれば)

 5. 顔写真(ビザセンター内のスピード写真機で取得可能。800円)

 6. 申請書類(公式HPからダウンロード可能)

 7. 入国・出国チケット

 8. 宿の予約書

 9. 旅行行程表

旅行行程表や宿の予約については以下のを参考にさせていただいた。

watarigarasu.netwww.unagi-kai.com 行程については実際に旅するルートを基準としExcelで作成。通過するであろう都市の宿をBooking.comでキャンセル無料の宿を全日数分予約。予約確認書を印刷して提出した。

 入国・出国チケットについては往路は大阪から上海に向かうフェリーを片道で予約(予約サイト経由)。サイトの予約画面を印刷して提出した。復路の出国チケットについてはキャンセル無料の航空券(香港→東京)を予約し、Eチケットを提出した。

■申請書の書き方

 以下のサイトを参考にして書類を作成した。職業を記載する欄があるが、無職と書いても問題なく取得することが出来た。

morifuji.me■申請料金

 8,400円(内訳:(サービス料金:5,400円、ビザ料金:3000円))

 仮にビザが下りなかった場合でもサービス料金は必ず発生するとのこと。

■申請から受け取りまでに必要な日数

 通常申請で4営業日。

■ビザ申請当日の様子

 9:30にビザセンターに到着。受付の左手にコピー機とスピード写真撮影機があるので顔写真を撮影(顔写真のサイズの規定があるのでここで撮影した方が安全と判断したため)。隣のコピー機でパスポートのコピーを作成する。

 受付で書類を見せて、書類の不足が無いか軽くチェックされる。スピード写真機で撮った写真を切り取らずに差し出すと受付の人が無造作にカットしてくれた。糊を渡され申請書類に顔写真を張り付ける。確認が終わると番号が渡され、待合スペースで本申請カウンターの呼び出しまで待つ。雰囲気は銀行に近い。

 暫く待つと番号が呼び出される。ガラス越しのカウンターで申請書類を提出。旧パスポートを所持しているか質問されたので持っていると答えると、旧パスポートのコピーが必要だと指摘されたので、急いでコピー機へ。

 旅行行程表に香港を記載していたので、香港へはどのようにして行くのかと質問をされた。電車で行きますと答えると、それを紙に書くように言われたので香港へ電車で行く旨を記載。

 問題が無ければ4日後に受け取り可能です、問題があれば本日の17時頃電話しますと言われ引換券を渡され申請は終了。所要時間は30分程度だった。事前予約はしなかったが特に問題なく申請できた。他の申請者の様子からして事前予約している人は少数だと思われた。

■ビザ受け取り当日の様子

 12時過ぎにビザセンターに到着。受付で受け取りの列に並ぶ。番号を受け取り待合スペースで待機。

 番号が呼ばれ前回と同じカウンターへ。パスポートを返却してもらい、ビザ欄に間違いがないか確認。支払いは現金かカードが使えると参考にしたブログに書いてあったが他の人が皆現金で支払っていたので自分も現金で支払いをした。今回は待ち時間が長かったので50分程時間がかかった。