ネクストジャーニー 世界一周と自転車

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ペルー自転車旅まとめ

■地図

・期間:2023/7/27 - 2023/9/24
・日数:60日
・距離:954 km
■ビザ・出入国審査
  日本人は一回につき最大90日まで滞在可能。前は180日までのだったのかもしれないが今回リマ空港で滞在日数を聞かれた際に3ヶ月と答えると、審査官がMAXで欲しいんだね?と聞いてきたのでそうなのでしょう。なお、2023年5月から入国スタンプが一部国際空港で入国の場合、廃止されているのでスタンプは押されなかった。代わりにヴァーチャルTAMというオンラインシステムで滞在可能日数を確認することが出来る。
 入国審査:カンクンからリマにフライト。滞在日数を聞かれただけで簡単に通してくれた。特に指紋採取や顔写真の撮影等なし。自転車で旅をすると言って90日の滞在許可を得た。特に出国の航空券について聞かれることもなくスムーズに手続きが出来た。
 出国審査:陸路にて出国。入国スタンプはないが出国スタンプを押される。特に質問もされず、パスポートを提出するのみ。審査官は英語が話せた。出国後、念のためヴァーチャルTAMで確認し問題なく出国出来ていることを確かめた。
■言語
 スペイン語。やはりローカルには英語は全く通じないと考えて良いだろう。ペルーでも基本的に数字だけの理解で乗り切った。だがやはり話かかけられてもコミュニケーションできないのはもどかしいし、それができないことによってルート選びもメジャールートに限定されてしまうのはやはりマイナスだと思った。
■通貨
 ソル。1ソルはおよそ40円として計算していた。国立銀行のATMでお金をおろす場合、1日400ソルまで。手数料なし。400ソルの内300ソルは100ソル札で、残りは50ソル札で出てくる。一般的に良く使うのは20ソル札と10ソル札なので、100ソル札はおろした後、窓口で20ソル札に両替してもらった。50ソル札は宿とかの支払いに使える。大きなスーパーではカードで支払いが出来るのでリマやクスコなど都市では食材の購入にカードを使い、現金の使用を抑制することが出来る
■宗教
 キリスト教。それなりの規模の町だと中心にアルマス広場があり、その傍に教会や大聖堂が建っている。日曜日のミサにもそこそこの人たちが集まっていたので信仰心のある人は多いようだ。
■単位
 SI単位系。ただしガソリンに対してはガロン単位らしく、最初ガソリンスタンドの価格がやけに高いなと思っていたらそういうことだった。ちなみにガソリンはMSRのボトルになんの問題もなく給油することが出来た。大抵スタンドの給油場所に人がいるので、その人にお願いして給油と支払いをする。
■時差
 日本とは14時間の時差がある。ちなみにカンクンと同時刻なのでその点は楽だった。
■気候
 訪れてた時期はペルーの冬にあたり、寒いかと思いきや日中は暑いくらいに気温が上がり寒くなかった。ただ朝晩は冷え込むので温度差が激しい。しかし氷点下まではいくことはなかった。
 リマなど海岸沿いは冬の時期、午前中雲に覆われて午後晴れるパターンが多く、クスコなど山岳側は比較的安定した晴れの天候になるパターンが多い。これが夏になると逆転し、山側が天候不安定、海側晴れになるらしいのでマチュピチュに訪れることを重視した今回のルートは中米やコロンビア、エクアドルをスルーすることにした。
■治安・人柄
 治安:リマのヴィクトリア地区は昼間でも娼婦が立つなどかなり危ない雰囲気を感じたので近づかない方が良い。全体としてみるとやはり首都リマの治安は旧市街近くが悪いといった感じだった。ただし観光地としての核心部旧市街は警官が多く治安上問題ないと思われる。対して新市街のミラフローレス地区は南米とは思えない程穏やかで治安も良さそうだと感じた。それでも夜はあまり出歩かなかったが。ほかの地域、例えばイカとかもあまり夜は出歩きたくない雰囲気を感じた。しかし総じて人の少ない田舎地域は特に治安の悪さを感じなかった。
 人柄:これも人によるのだろうが、物静かな人が多い印象。少し日本人に似ているかもしれない。まぁクスコの街ですれ違いざまにチーノ言ってくる人もいるけど。
■物価・食事・水・衛生面
 物価:メキシコと比べてかなり安くなった。宿も1000円台で泊まれるし食事も量が多くて満足できる。かなりコストパフォーマンスが良い国である。
 食事:ペルーの食事のクオリティーは高い。味はともかく、量。量が特にかく多いのである。最初にスープが出てきて、次にメインのセグンドがあるので一覧の中から好きなのを選ぶ。食後には大抵マテ茶やジュースなどが提供される。総じて水分量が多いが高地では水分補給が大事なのでこれはありがたい構成である。主食に米が多いのも日本人好み。ただしロング米なのでぱさぱさしているが。リマなど都市部では一食10〜20ソル程度。田舎地域の町では5〜6ソルで一食にありつける。町から町の間のレストランがぽつんとあるような場所は割りと10ソル以上するところが多くて以外も高くついた。味はまあまあだが日本人好みの味付けが多いように感じた。
 水:水道水は基本的に飲めない。なのでペットボトルの水を購入する形で水分補給をした。だいたい500mlの水で1~2ソル程度。コカ・コーラがスーパーだと2.5ソル。小さな売店で買うと3ソルといったところ。個人商店が多いので飲料などはその都度買えば良く、持ち運ぶ量は少なくても問題ない場合が多かった。まぁ、これはどのルートを通るかに寄るが…
■トイレ事情
 公衆トイレはない。町中にはバニョと呼ばれる有料トイレがあるので必要であればそれを利用することが出来る。大体1ソルが相場。一回分のトイレットペーパーをもらうことが出来る。安宿だと便座カバーが無いところが多いので大をするときは空気椅子にするか便座にそのまま乗って用を足すことが多かった。ペルーでも基本的にトイレットペーパーは便器横のゴミ箱へ入れる。クスコ以降の安宿ではトイレットペーパーは備え付けられていない場所が多いので紙は持参する必要がある。
■宿泊地
 今回も治安の関係上、ほぼ宿泊。一部地域で野宿をしたがそうした場所は本当に何もない場所なので問題はなかった。
・探し方
 大都市や観光地であればBooking.comやアゴダ、ホステルワールドなどが使える。田舎だとioverlanderなどで口コミを確認して直接宿に行くことが多かった。基本的に宿でも英語が使える人はまれである。でも数字が分かれば大抵は問題ない。セントロ周辺に行けばHotelやらHostelなどの看板を見つけることが出来るので迷ったらセントロに行くか、コレクティーボ停車場やバスターミナル周辺に安宿が多い。
WIFI・電源
 基本的に宿泊だったので電源やWIFIに苦労はしなかった。ただし安宿ではWIFIが遅いなどの不便はあった。今回もSIMカードを購入したので道中のネットもおおむね問題なかった。ただし、ナスカからプキオに向かう山道ではネットはほぼ繋がらず圏外のままだった。SIMカードはリマにて購入。有名なクラロのSIMでパスポートを持参すれば開通手続きは店員がやってくれる。リチャージは店でも出来るがオンラインでも可能なのでオンラインでやっていた。ちなみにアプリは国設定がペルーでないとインストール出来ないので使用出来なかった。
■道路・交通マナー
 道路:場所によりけり、パラカスからイカまでのパンアメリカンハイウェイは路肩広く走りやすかった。イカの街中では路肩がなく砂になっており走るのに苦労した。だが全体でみると思ったより悪くないなというのが印象。
 交通マナー:都市部は最悪である。頻繁に乗り合いバンが停車するのでうっとうしく、それによって渋滞になる悪循環。ペルーでもクラクションは挨拶みたなものでみんな頻繁に鳴らす。
自転車店
 あんまり見かけなかった。リマとクスコくらいではないだろうかまともな自転車店があるのは。
■その他
 特になし
■トラブル
 クスコの宿で出発直前になぜかパンクして、パンク個所の特定もできずチューブ毎交換した。
■感想
 ペルーは見どころも多く、久しぶりにまた来たい国だと思った。雪山あり、砂漠あり、遺跡ありで盛沢山である。物価も手ごろで食事も腹いっぱい食べれる。スペイン語が話せたらより楽しめると思うので次行くならもう少しスペイン語を喋れるようになってから行ってみたいものである。