ネクストジャーニー 世界一周と自転車

世界一周の情報を書き残す為のブログ

ボリビア自転車旅まとめ

■地図

・期間:2023/09/24 - 2023/10/27
・日数:34日
・距離:1264 km

■ビザ・出入国審査
入国審査:ペルーとの国境コパカバーナで実施。ペルー側の出国手続きでは何も質問されず出国スタンプを押されて終了。ボリビア側の入国手続きでは日本人か聞かれて日本人だと答えると入国スタンプを押されてあっけなく終わった。滞在期限は記載されなかったので念のため他の係員に日本人は3ヶ月滞在可能であることを確認してその場を後にした。
出国審査:宝石の道最後のチリとの国境で実施。チリに行くことをスペイン語で言いスタンプを押してもらう。特に質問もされなかったが、気掛かりなのが出国スタンプではなく入国スタンプでスタンプが押されたこと。片言のスペイン語で話したので間違えて押された可能性が高いが仕方ない。懸念していた出国時の賄賂は要求されなかった。なお現在のボリビアイミグレーションは新しい建物になっており、入口に警備員がいてロックを開けてもらい中に入って手続きを行う。

■言語
スペイン語。これはペルーと変わらず。基本的に英語は通じない。英語が喋れるのはツアーガイドくらいである。田舎のおばちゃん(白雪姫に出てくる毒リンゴを食べさせる老婆の魔女に似てる)はスペイン語が喋れないと馬鹿にしたような態度とってくるのでイラつく。

■通貨
ボリビアーノ。2023年10月当時およそ1ボリビアーノは22円として計算していた。簡易計算は単純に0を足して2倍。
ATMで現金を引き出すと大抵100ボリビアーノ札で出てくる。宿の支払いとかだと問題なく受け取ってくれるが10ボリビアーノとかの食堂の支払いには使いにくいので一度だけ100ボリビアーノ札を5枚ほど50ボリビアーノ札に銀行で交換してもらった。ただまぁ大衆食堂の少ないボリビアではそこまで小銭は必要なかったかなというのが感想。個人商店で買う時もある程度まとまった額で買うことが多かったし。お釣りがないと言われたことはなかった。
ラパスやオルロのスーパーではカードが使えたがウユニでは基本的に使えなかったので注意。
ラパスのATMでは国立銀行でも手数料8ドルがとられた。オルロで引き出した際には取られなかった。理由は不明である。
ペルーからの最初の街コパカバーナではATMは手数料の取られるものしかないため、ペルー側でソルを引き出してそれをペルーの両替所でボリビアーノに交換してボリビアに入国した。なぜかレートもよかったのでオススメである。(ペルーの国立銀行ATMなら引き出し手数料がかからないので)
ボリビアではATMで米ドルの引き出しが出来ると聞いていたが、自分が試したATMでは米ドルの引き出しオプションは無く引き出すことはできなかった。またウユニでボリビアーノを米ドルに両替しようとも考えたが両替商に米ドルが無いと言われたり、レートが悪かったりで結局ウユニで米ドルの入手はあきらめた。

■宗教
キリスト教。ラパスには沢山の教会を見かけた。田舎ではそもそも何もないのであんまり宗教色は感じなかったな。

■単位
SI単位系。特に困ることはなかった。

■時差
日本との時差は13時間。

■気候
乾季だったのでほぼ毎日晴れ。朝晩はかなり冷え込む。氷点下まで下がるのはウユニ塩湖と宝石の道。標高が高いため紫外線が強く、特にウユニ塩湖では激烈に日焼けしたので日焼け止めクリームがあった方が良い。なお現地で買おうとするとかなり割高なので安く売っているところがあればあらかじめ買っておくのが良いだろう。塩湖ではサングラスは必須。
南西からの風が強く(特に午後)、南下する場合は苦労する場合が多い。ラパスからオルロまで南下する場合は日によって北風が吹く日もあるので風予報はチェックした方が良い。

■治安・人柄
治安:ラパスの治安はあまり良くないように感じた。特段被害にあったわけでも現場をみたわけでもないが、なんとなく雰囲気が良くないのだ。外務省のHPではすり鉢の上のエルアルト市に注意喚起がされているが自転車で通過する分には問題ないと感じた。おそらく被害が多発しているのは泥棒市とかおばさんプロレス会場周辺の人混みだと思われる。その他地域の田舎では治安の不安はあまり感じなかった。
人柄:悪い。というか愛想が悪い。特にローカルのおばちゃん。食堂で無視されたり何か尋ねても無いとか知らないみたいな冷たい対応をされることが多かった。まぁスペイン語が喋れれば対応も違うのかもしれないが。。。
ラパスのロープウェイでは自転車の荷物が多いからとチケット売り場の横にいた警備員のおっさんがいちゃもんをつけてきて結局、人+自転車+荷物=3人分の料金を払わされたのでむかついた。
物の値段が基本的に書いていない店が多いので、なんとなくぼったくられてるなと思うことが多かった。

■物価・食事・水・衛生面
物価:食事に関して言えばペルー南部の安い田舎地域と同価格。具体的には一食10ボリビアーノが相場だった。ペルーの物価が安い地域(プーノとか)から入るとそこまで安いとは感じないだろう。コカ・コーラなど飲料もペルーと大差ない値段だった。具体的には500mlのコークが大体6ボリビアーノ程度。ただしこの値段は田舎に行くほど値段が上がる。2Lの水は大体7か8くらいが相場だったかな。これも田舎に行くほど値段が上がっていった。
自炊で活躍する袋ラーメンは都市部では3.5から4ボリビアーノ程度。田舎だと5から6ボリビアーノ程度。ペルーでは大体1.6ソル程度で買えたのでちょっと高め。ペルーと同じく味の素がつくっているアジノメンが主流。マルちゃんも売っているが少し高めとなっている。1袋で日本円でおよそ100円するのでコスパは良くない。途中からは細麺パスタと併用するようになった。(パスタは400gで8ボリビアーノ程度)
食事:半分以上は自炊。理由はボリビアにはちょうど良い大衆食堂が少ないから。ラパスやオルロなど大きな町であれば手ごろな食堂が見つかるのだが、これが郊外の集落とかになると全く見つからない。そして何故かオルロではチキンフライ屋が多い。事前情報として知ってはいたけど、この現実を理解するのは少し時間がかかった。なので途中からは町にレストランは無いものとして計画を組むように変更した。食事のスタイルは基本的にペルーと同じなのだが、ペルーでは最初に出されるスープが最後だったり、言わないと出てこなかったり、そもそもなかったりで一貫性がなく困惑した。メインの選べる料理も選択肢が減って3つくらいしかオプションがなかったり、そもそも一品しかなかったりしていた。ペルーでは大体付いていたお茶かジュースを出してくれる店が減ったように思う。そうなるとドリンク別で割高になるので口がぱさぱさになっても我慢して食べた。
水:基本的に水は購入した。ただし、宝石の道では水が割高なので煮沸することで飲める水道水を利用することもあった。

■トイレ事情
ペルーと同じ。無料の公衆トイレは存在しない。町中にはバニョと呼ばれる有料トイレが設置されていることが多い。利用料は大体1ボリビアーノ程度。紙はトイレに流せないので横のゴミ箱に入れる。宿でも基本的にはトイレットペーパーが設置されていないので露天商から1ロールを必要になったら購入していた。1ロール2ボリビアーノ程度。

■宿泊地
基本的にはioverlanderで宿を探していた。ラパスでは大都市なのでBooking.comを利用したが他はioverlander。時間があれば宿屋通りを梯子して値段を比べ一番良い宿に泊まった。トイレなど水回りが共有か専用かで値段が変わるので相場より高いと思ったらもっと安い部屋はないかと聞くのがコツである。
・探し方:ioverlanderアプリで周辺の宿を探す。コロナ前のレビューしかない宿はやっているか怪しいので候補から外していた。

WIFI・電源
EntelのSIMを購入していたのでネットには困らず。3G接続になり低速だったがその分カバーエリアが広く宝石の道を除いて圏外になることは少なかった。地方の宿にはWIFIが無い場合がほとんどで基本的にはWIFIをあてにしてはいけない。電源に関しては宝石の道を除いてコンセントが無い宿はなかったので充電は問題ないと思われる。

■道路・交通マナー
道路:コパカバーナ・ラパス・オルロあたりまでは舗装されており問題なく走れる。ウユニ塩湖に北側から入る場合、舗装されていてもメンテナンスがされてなくぼこぼこだったり、ウユニ以降では未舗装路が増えるのでだんだんと走るのが大変になってくる。
交通マナー:エルアルト市とラパスではコレクティーボが多く、交通渋滞からかなりマナーが悪い。そもそもマナーがない。郊外に行けば交通量が減るのでイライラすることは減る。

自転車店
このルートでは無いと言って良いだろう。事実上の首都であるラパスですらまともな自転車を発見することはできなかった。ウユニには自転車屋そのものが無い。自転車のパーツに関してはペルーから南下するのであらばクスコで事前に入手しておくころをオススメする。

■その他
ボリビアではガソリンに外国人価格が存在し、対応店舗でないと入手が困難かもしれないと危惧していた。なので給油したスタンドは外国価格対応のスタンドがあるオルロ、ウユニの2か所でしたが、ボトルに入れるだけであればどこのスタンドでも大丈夫な気がする。ちなみにガソリンは安く500ml程度であれば2ボリビアーノ程度で入手することが出来た。
ガス缶はラパスのアウトドアショップで見かけた程度で、個人商店やスーパーなのでは発見できなかった。ゆえにガスストーブユーザーならラパスでボリビアで必要な分のガスを入手しておくことをオススメする。

■トラブル
ラパスでは食中毒になり5日間滞在することになってしまった。一応気を付けて中華レストランとローカルレストラン、それに屋台のハンバーガー屋くらいしか利用しなかったのだが悪寒と吐き気を伴う下痢症状が出てしまい丸一日寝込むことになった。

■感想
自然は素晴らしいボリビア。それと対比してボリビア人の悪いところばかりが目についてしまい、正直国としては嫌いになってしまった。