ネクストジャーニー 世界一周と自転車

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チリ自転車旅まとめ

■地図

・期間:2023/10/27 - 2023/12/16, 2023/12/31 - 2024/1/18
・日数:70日
・距離:2044 km
■ビザ・出入国審査
日本人はビザなしで3ヶ月滞在が可能。アウストラル街道からフエゴ島を走る場合、一度出国しアルゼンチンを走り、チリに再入国する必要がある。再入国では再度3ヶ月滞在がもらえた。
チリでは生鮮食品の持ち込みが制限されており、肉や野菜などはチリ入国前に処分する必要があるが、自転車乗りはチェックされないことが多い。
入国審査:
 ボリビアからチリ:税関書類と自転車持ち込みの書類を記入する必要があった。特に厳しい雰囲気もなく、本当に書類手続きだけといった感じ。荷物検査も自転車にはなかった。パスポートに入国スタンプが押されるとレシートのようなPDIと書かれた紙を渡されたので大事に保管することにした。
 アルゼンチンからチリ:税関書類の記入の代わりにQRコードを読み取りWEBで記入する申請方法になっていた。自転車の持ち込み書類は作成されなかった。パスポートにスタンプが押された後PDIの紙を受け取り終了。荷物のチェックは無かった。
出国審査:
 チリからアルゼンチン1:マイナー国境であるため、あらかじめ連邦警察のWEBサイトから無犯罪証明書を発行してもらい、国境でそのドキュメントを見せる必要があった。それ以外は特に質問もなく、出国スタンプを押してもらい終了。PDIと自転車持ち込み書類を提出したが、自転車書類はについては職員は知らなかったようできょとんとしていたがとりあえず提出はしておいた。
 チリからアルゼンチン2:メジャー国境なので手続きはスムーズ。PDIを提出して出国スタンプをもらうだけ。職員に自転車持ち込みの書類はないのか聞かれたが2回目の入国時に作成してもらえなかったので無いと答えたら別にそれで良いようで特に問題なかった。
■言語
スペイン語。基本的に英語は通じないが、富裕層の人なかには英語が使って話しかけてくる人がいた。
■通貨
チリペソ。2023年11月当時1000ペソを約170円として計算していた。チリのATMでは引き出し手数料が高く、一回の引き出しで8000ペソの手数料がとられるため、クレジットカードのキャッシングサービスを使い現金を引き出していた。レストランが高価になったのでチリからはほぼ自炊に。それによって高額紙幣を崩す必要が減ったので、銀行で少額紙幣に両替はしなかった。
■宗教
キリスト教。この辺は他の南米と大差ない。
■単位
SI単位系。特に困ることはなかった。
■時差
日本との時差は12時間。(サマータイム適用)
■気候
チリ北部のアタカマでは毎日乾燥した晴れ。チリ南部のパタゴニア地方では雨が多く、快晴の日は貴重だった。また12月にも関わらず雪に降られた。
■治安・人柄
北部のカラマではやはり夜は出歩きたくはないなと思った。だが、おおむね治安は悪くないと感じた。特にパタゴニア地方ではプエルトモントを除き、治安の不安はなかった。
人柄:ほとんどヨーロッパ人と変わらないと思う。めちゃくちゃ親切でもないけど適度な距離感を保ってくれる。
■物価・食事・水・衛生面
物価:高い。特にパタゴニア地方から南部に行けば行くほど物価が上がる。
食事:ほぼ自炊。ラーメンは安いので600ペソ程度。米はグレードがあり安いグレード2だと1kg1200ペソ程度だったと記憶している。グレード1が1kg2000ペソとかだったかな。セールとかで値引きされていることも多く、ラーメンよりコスパが良いので米食が増えた。昼はチリ独特の平べったいパンがあり、小さいながらずっしりとした重みで腹持ちも悪くなく、好んで食べていた。チリやアルゼンチンではキャラメル味のペーストが安価で売られており、パンとの相性が良かった。肉も高いのでハンバーガー用のパテを焼いて食べることもあった。
水:チリではほとんど水を買わなかった。大抵の宿では水が飲めたし、パタゴニア地方では清流が多く、そこから水を入手することで必要量を賄うことが出来た。
衛生面:悪くない。ボリビアで苦しめられていた下痢や軟便になりにくくなった。ほぼ自炊になり加熱処理したものを食べるようになったのが大きいのだと思う。
■トイレ事情
大半をパタゴニア地方で過ごしたのでなんとも言えないがガソリンスタンドでは無料でトイレが使えた。公衆トイレは無いので宿でほぼ済ませていた。キャンプ場のトイレだとトイレットペーパーは備え付けられていないところもあったのでトイレットペーパーは必須である。
■宿泊地
基本的にはioverlanderで宿を探していた。サンチャゴではBooking.comで予約。その他はキャンプ場が主なので予約なしで当日現地に行っていた。
・探し方:ioverlanderアプリで周辺のキャンプ場を探す。コロナ前のレビューしかないキャンプ場はやっているか怪しいので候補から外していた。
WIFI・電源
アタカマでEntelのSIMを購入していたのでネットには困らず。パタゴニア地方だと圏外になることも多かったが特には困らなかった。唯一困ったのはオヒギンスで突然使えなくなったこと。チリの法律で登録されてないSIMは1カ月しか使えないとのことで、もしかしたらブロックされたのかもしれない。でもなぜかチリに再入国してSIMを再挿入すると使えるようになったので謎である。
電源はキャンプ場の共有エリアで充電することが出来たのでさほど困らず。
■道路・交通マナー
ボリビアからチリに入ると道路が綺麗で驚く。チリは南米の中では先進国だと思った。パタゴニア地方では未舗装路が多く、コルゲーションも酷い。宝石の道に比べて地面が固いので自転車へのダメージは大きいと思った。
交通マナーは一般的に悪くない。ただ、パタゴニア地方を走っている時に写真を撮ろうして路肩に止まると後ろから追い越してきた車が窓を開けて中指を立ててきたのでむかついたりした。
自転車店
そこそこの規模の町なら自転車屋はありそうだった。今回チリのプンタアレナスでBBの交換をおこなったが、一応パーツはあり修理はできた。
■その他
特になし
■トラブル
自転車のBBが破損。部品を交換。
サンチャゴからプエルトモントに行くときに自転車の持ち込みで請求された額が人間1名分と高額だった。
■感想
今回メインをパタゴニアとし走行部分の取捨選択を行った。晴れたパタゴニアは走っていて最高に気持ちが良く、毎年多くの自転車乗りたちがここを走るためにやってくるのは納得できる。アラスカと風景は似ているが、アラスカより補給が簡単なので初心者でも走ることが出来るのでハードルも低い。アウストラル街道はオススメである。逆にフエゴ島の地域は暴風が吹くので玄人向けだと思った。